大人が読んでも面白い! 子どもの宇宙の素朴なハテナ🌌
2020.08.15
夜空を見上げると、宇宙に関するいろんなハテナが浮かんでくる。
広島大学宇宙科学センターの川端弘治センター長に教えてもらった。
これまでに宇宙人が発見されたことはありません。宇宙人が地球に来たという明確な証拠も無いと思います。しかし、宇宙のどこかには地球のような惑星があると思いますし、太陽系内でも木星や土星の衛星で水や有機物が見つかっており、生物の存在が期待されています。
UFOは「正体が不明な飛行物体」のこと。UFOが写ったとされる画像、映像は、多くの場合、隕石や人工衛星、気球、飛行機雲だったり、雲に写ったサーチライトの光などですが、中には状況が不明瞭などの理由ではっきり分からないままのものもあるようです。
米航空宇宙局(NASA)のアポロ計画のように人を月に行かせる技術はありますが、とても高額になりますし、そのための訓練も必要で、民間人が気軽に行くのは難しそうです。地球の大気圏外に出る程度であれば民間企業が進めている計画があります。ジェット機で高度10㌔程度まで上がり、ロケットエンジンで上空に向かい、一気に高度100㌔ほどまで達したあと、落下しながら無重力を体験できるというもの。安全面などの問題でまだ実用化には至っていないようですが、今の子どもたちが大人でいるころには実現するかもしれません。
ブラックホールはとても重い割に、小さな天体で、それ自身は光を発していないため、望遠鏡でも直接見ることはできません。ただ、強い引力(重力)を持っているため、周辺のガスを吸い込む過程で、そのガスが明るく輝くことがあります。また、その強い重力が、ブラックホール周辺の天体の公転運動に影響を与えたり、重力波の放出につながったりすることで、間接的に「ここにブラックホールがある」と考えられている天体がいくつも見つかっています。
夜空に見える星には、恒星、惑星、衛星などがあり、恒星は自らが光っています。太陽など大部分の恒星は、中心で水素がヘリウムに変わる核融合反応を引き起こしていて、それで発生する熱と光をエネルギー源として光っています。太陽の周りを回る惑星、惑星の周りを回る衛星は、太陽の光を反射して光っています。星の光がちらちらまたたいて見えることがありますが、星が動いてそう見えるのではなく、乱れた地球大気を光が通過する際に、そのような効果を生じさせます。
※プレスネット2018年7月12日号掲載記事より