東広島からプロの世界へ。バレエダンサー森川真央さんにインタビュー
2019.03.15
東広島からプロの世界へ~「この道に進む」と決めた時~
「好きなことを仕事にしたい」。そう思い描く子どもは多い。子どもの頃からこつこつと積み上げ、プロの世界に飛び立った東広島市出身のバレエダンサー森川真央さん(20)にインタビュー。
東広島市出身の森川真央さん(20)は、ルーマニアのシビウ州立バレエ団に所属して2年目。同バレエ団は、シビウの街を中心に、ルーマニア国内やヨーロッパ諸国で年間30公演以上を上演する。ダンサー40人が所属し、内10人が日本人。
森川さんがバレエを始めたのは、2~3歳の頃。バレエ教室を運営する両親の影響で「幼稚園や小学校へ通うように、バレエは日常生活の一部で当たり前のことだった」と言い、「でも、当時の僕にはそこまでの情熱もなかったし、辞めたいと思うことはしょっちゅうあった」と振り返る。バレエに対して特別な感情を持ち始めたのは、小4の時に初めて出場した国際コンクール。決勝まで残ったものの賞をもらえずに涙をのんだ。教室の外にいる強いライバルたちから刺激をもらい「強くなって表彰台に上りたい」と実感した。
その後、海外留学の奨学金(スカラシップ)が狙えるコンクールに出場し、中学校3年の夏からスイスのチューリヒにあるダンスアカデミーに2年半留学。足の疲労骨折が原因で高校2年の冬に帰国した。プロへの道か大学進学か悩んだ末、出場したイタリアのコンクールで、現在所属するバレエ団のディレクターから声が掛かった。
目標を持つ子どもたちへ「楽しくないと思うことでも、1回全力でやってみることが大切。できない悔しさはそうじゃないと味わえないし、達成感も味わえない。思いっ切りやることがスタートで、楽しさに気付けたら、そこから景色が変わっていくはず」とエールを送る。
※プレスネット2019年3月21日号掲載記事より