【長井先生コラム】「賢い子に育てる5つの方法、その1」 いつもなぜ?と疑問をもたせる
2024.05.20
子供の頃の家庭環境はとても大切です。子供が賢い子になるかどうかは家庭環境が9割以上と言っても過言ではないでしょう。「でも、先生。スポーツ選手の子はスポーツ得意だし、ある家族は親戚みんな高学歴ですよ。やっぱり遺伝なのでは?」と反論されますが、スポーツ選手は小さい頃から子供にスポーツさせているし、親戚の誰かが有名校に入ったら負けてなるかとお互い競争するようになります。
ではどんな家庭環境が子供を賢くするのでしょうか?たとえば小学3年生のお子さんが「お母(父)さん、なんで月は落ちてこないの?」と聞いてきたらなんと答えますか?
「それはねえ、万有引力というのが……」というのはいただけません。質問に対して質問で答えるのです。「なんで月は落ちてこないと思う?」と聞き返すと、多くの子供は自分の考えを話し始めます。わからないから聞いていると言った子がいたとしても、「じゃあ、一緒に調べてみようか!」と疑問解決の過程を経験させることが大切です。
知識を身につけさせることも重要ですが、身につけた知識をもとに思考して自分の意見を伝える能力は子供の頃から養わなくてはなりません。いつも「なぜ?」という好奇心が勉強意欲を生み出すのです。これを読んでいるお父さんお母さんに質問です。小学校で直角は90度と習いましたが、なぜ?100度じゃいけないんですか?「一回りが360度だから4で割れば90度」。ではなぜ一回りは360度?次回までの宿題です(笑)
「アッそうか!」と思った時、脳内ホルモン(ドーパミン)が分泌されます。このホルモンは『快楽ホルモン』とも呼ばれ、一度分泌されると、脳はもっと欲しいと要求します。すると子供の知識欲は刺激され、いろいろなことに興味を持ち始め、自らヤル気を出して賢い子に育っていくのです。