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  • 2020年、秋のお彼岸はいつから? 「お彼岸って何?」って答えたらどう答える?

    2020.08.29

    今年(令和2年)の秋のお彼岸は9月19日(土)が彼岸入り、中日(秋分の日)は9月22日(火・祝)、彼岸明けが9月25日(金)の7日間。彼岸入りの日には、仏壇や仏具を清め、墓をきれいに掃除する習慣があります。そうすることはなんとなくは知りつつも、その由来や本当の意味について理解していない人も少なくありません。お子様に「お彼岸って何?」と尋ねられた時にもしっかり応えられるようにしておきましょう。

     

    Q お彼岸の意味は?

    A 先祖供養の行事です。

    彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター」の漢訳「到彼岸」の略だと言われています。もともと仏教の用語で「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地を達した世界(彼の岸)に到達する」という意味を持ちます。現代の私たちが普段使っている「お彼岸」という言葉は、修行を経て悟りの世界に達したということよりも、彼岸の期間に寺院で行われる彼岸会と呼ばれる法要や、先祖供養の意味で用いられることが多いようです。ちなみに、仏教徒が多い他の国と比べても日本だけの独特の風習です。

     

    Q 日程の決め方は?

    A 秋分の日が目印です。

    毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間のことを指します。彼岸に入ることを「彼岸入り・彼岸の入り」と言い、彼岸が終わる日のことを「彼岸明け・彼岸の明け」と言います。お彼岸の中日である春分の日と秋分の日は日付が決まっているわけではないため、彼岸の時期も確定しているわけではありません。そもそも、「春分・秋分」とは、太陽が春分点・秋分点に達した日のことを言います。この日は、太陽は点の赤道上にあり、ほぼ真東から出てほぼ真南に沈みます。

     

    Q 初彼岸って?

    A 故人の初めての彼岸のこと。

    故人が亡くなってから初めて迎える彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段の彼岸と同じように、彼岸入りには仏壇・仏具を清め、お彼岸の期間は、お花やお供え物を供えましょう。初彼岸だからといって特別なことはないですが、家族みんなで墓参りに行って故人や先祖の供養をできると良いですね。また、彼岸期間に、お寺では彼岸会・お彼岸法要や施餓鬼供養が行われる場合も多いです。墓参りだけでなく、彼岸供養に参加してお坊さんと共に先祖を供養する彼岸を過ごしてみるのもおすすめです。

     

     

    Q お墓参りの日程の決まりはありますか?

    A 日程は決まっていません。

    彼岸の期間中でいつ墓参りに行くべきか日程が決まっているわけではありません。ただ霊園や納骨堂によっては彼岸の中日に混雑する可能性が高いので、彼岸入りのタイミングで墓参りを済ませておくのも良いでしょう。彼岸だからお墓参りで特別なことをする必要はありませんが、いつもより手厚く供養できると良いでしょう。墓石に水をかけたり、磨いたり、故人や先祖を改めて感じられる時間を大切にしましょう。

    お彼岸用のお供えお菓子は、季節によって合わせて用意すると良いでしょう。秋は「おはぎ」、春は「ぼたもち」を用意するとよいでしょう。また、お供え物の菓子である落雁(らくがん)という砂糖を型に入れた食べ物を用意する人も多いようです。

     

     

     

    Q お彼岸はどう過ごす?

    A 心穏やかに過ごしましょう。

     彼岸だからといって特段、何かをしなければならないという決め事はありません。常日頃から祖先に感謝し祈ることが大切です。彼岸の期間に家族でいろいろなことを話し合う機会にもなることでしょう。

     

     

     

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