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  • 【長井先生コラム】「問題を抱えた時、どう解決すればいい?」
  • 【長井先生コラム】「問題を抱えた時、どう解決すればいい?」

    2025.11.25

    Dr.長井の子育て&家庭教育マニュアル

     

     今、あなたの目の前に、水が半分入っているコップが置いてあります。あなたは何を考えますか?

     コップに水が半分も入っている』がプラス思考で、『コップに水が半分しか入ってない』がマイナス思考だと言われていますが、現実はそんな単純ではありません。例えば、あなたが砂漠にいれば「水は半分しか入ってないので大切に飲もう」と考えるでしょう…これはプラス思考です。その時の状況によって考え方が違ってきます。目の前にあることだけなく、周りの状況をしっかりと把握することが重要です。

     子供がある問題に直面した時、その場しのぎの解決ではなく、なぜその問題が起こったのか、今後どうすれば同じような問題が起こらないかなど、過去と未来について子供と一緒に考える必要があります。

     わかりやすく言うと、小学生の子供が学校のテストで平均点以下の点をとり、落ち込んでいる時に、「勉強しなかったからでしょう。勉強がんばれ!」ではなく、テストの内容を親と一緒に、どこがどう間違ったのかを分析、再び平均点以下にならないためには、まず何から始めたらいいのかを話し合う必要があります。ひょっとしたら勉強したくない他の理由(友達関係や家庭環境など)があるかもしれません。

     過去を振り返って悩んでも、過去を変えることはできません。過去の失敗を繰り返さないために「今、何ができるか」を考えます。また、将来を心配して不安になっても将来何が起こるかわかりません。将来のために「今から何を準備したらいいか」を考える必要があります。

     老子曰く「お腹がすいた人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」。

     子供の育て方も同じ、今ではなく、将来自立できるように、生きていく術を教えることが親の役目ではないでしょうか。

     

    プロフィール
    大学卒業後、数々の職業を経て広島大学医学部に再入学、予備校衛星講師として東京出講、参考書執筆。一方で精神科病院を経て、現在、医療法人ハンス会長。元岡山大学医学部臨床教授。医療と教育のエキスパート。テレビ出演や講演などで幅広く活躍。

     

    コラムのまとめはこちらから link-out.png

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