【長井先生コラム】「問題を抱えた時、どう解決すればいい?」
2025.11.25

今、あなたの目の前に、水が半分入っているコップが置いてあります。あなたは何を考えますか?
コップに水が半分も入っている』がプラス思考で、『コップに水が半分しか入ってない』がマイナス思考だと言われていますが、現実はそんな単純ではありません。例えば、あなたが砂漠にいれば「水は半分しか入ってないので大切に飲もう」と考えるでしょう…これはプラス思考です。その時の状況によって考え方が違ってきます。目の前にあることだけなく、周りの状況をしっかりと把握することが重要です。
子供がある問題に直面した時、その場しのぎの解決ではなく、なぜその問題が起こったのか、今後どうすれば同じような問題が起こらないかなど、過去と未来について子供と一緒に考える必要があります。
わかりやすく言うと、小学生の子供が学校のテストで平均点以下の点をとり、落ち込んでいる時に、「勉強しなかったからでしょう。勉強がんばれ!」ではなく、テストの内容を親と一緒に、どこがどう間違ったのかを分析、再び平均点以下にならないためには、まず何から始めたらいいのかを話し合う必要があります。ひょっとしたら勉強したくない他の理由(友達関係や家庭環境など)があるかもしれません。
過去を振り返って悩んでも、過去を変えることはできません。過去の失敗を繰り返さないために「今、何ができるか」を考えます。また、将来を心配して不安になっても将来何が起こるかわかりません。将来のために「今から何を準備したらいいか」を考える必要があります。
老子曰く「お腹がすいた人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」。
子供の育て方も同じ、今ではなく、将来自立できるように、生きていく術を教えることが親の役目ではないでしょうか。