【長井先生コラム】「子供の脳はアナログ的に鍛えられなければ発達しない!」
2026.02.27

最近のITの進歩には目を見張るものがあります。つい先日もAIを使ってアプリを作ってみました。途中、わからなくなってAIに質問しようとすると、すでにAIは「こんな質問をしてはどうですか?」と先回り。AIに助けられながら必要な情報を全て入力して待っていると10分後には完成していました。結局、私はほとんど頭を使いませんでした。
今や小学生でさえiPadを使い、教科書もデジタル化しています。しかし、世界、特に北欧では、子供への教育のデジタル化により読解力だけでなく注意力や集中力も顕著に低下しているという理由でデジタル化を見直す動きが広がっています。スウェーデンでは6歳未満のデジタル学習の完全廃止を計画しています。
そもそも、人間の脳は、見て・聞いて・書いて・声に出すというアナログ的な作業で脳の神経細胞が活性化して発達するように作られています。
例えば、本を読んで内容を覚える場合、右端の写真の下にこんなことが書いてあった・・・と空間的な位置把握をしますが、デジタルでは不可能です。また、書くという行為は脳の多くの部位を刺激し、記憶の定着を助けてくれます。キーボード入力では脳はほぼ無反応です。
日本では江戸時代の寺小屋で「読み・書き・そろばん」で子供の基礎的な学力が身につくとされていましたが、それがiPadに持ち替えられたとしたら…。
関孝和という江戸時代の数学者は、そろばんを使った和算で現在の微分積分のようなものを作り出しました。当時、日本を訪れたポルトガル人が「日本の数学は西洋よりもはるかに進んでいる」と驚嘆したのは有名な話です。
12歳までの脳の成長過程においては五感を使ったアナログ刺激が必要なのです。脳は筋肉と同じように鍛えなければ発達しないのです。