夢へまっしぐら「張本選手のように強くなりたい!」
2017.07.13
こどもアスリートインタビュー
「新しいこと(技術)を習って、それができるようになったときが一番うれしい」
ホープスナショナルチーム入り、東広島スカイジュニア卓球クラブ 波多間怜偉選手にインタビュー。
次世代の日本の卓球界を担うホープスナショナルチームで、小学2年生以下の日本代表選手だ。「日の丸」の刺しゅう入りのTシャツを着て練習に打ち込む姿は、8歳とは思えないほど堂々としたもの。ボールを追う「鋭い目力」はハンパない。
昨年の福島オープン大会で優勝を飾り、ナショナルチームメンバーを選出する選考会への出場権を獲得。15人が出場した選考会は、卓球の総当たりリーグ戦の他、学力テスト、長距離走の3部門で競った。リーグ戦は2位、学力テストは5位、長距離走は3位と、まんべんなく上位に食い込み、見事総合優勝。文句のない成績で、2年生以下の代表の一人に選ばれた。
3歳上の兄が卓球を習っていた影響で、東広島スカイジュニア卓球クラブに入り、2歳からラケットを握った。最初は「遊び」感覚だったが、年長のときに全国大会に出場したことが飛躍のきっかけになった。 「上手になりたい」。やがて、卓球は遊びの域を飛び越えた。
練習は学校の宿題を済ませた後、毎日4時間近く行う。クラブの代表を務める茂谷幸弘さん(47)は 「負けず嫌いな性格が、怜偉の大きな武器」と目を細める。試合に負けても絶対に泣かない。できなかったことはできるまでとことんやる。試合で負けた悔しさをバネに、勝ったことを自信にしながら、成長を遂げていった、という。
2年生のナショナルチームは、年間4回の合宿をこなしながら、高いレベルの子ども同士が競い合う。茂谷さんは「合宿では、否が応でも世界を意識するようになる。世界を意識する動機付けにしてほしい」と期待する。
卓球を始めて6年目。取材中、 「強くなりたいです」という言葉を繰り返す本人に、目標としている選手を尋ねると、「うーん、やっぱり張本智和選手。カッコいいし、強いから」 「僕も張本選手のようになりたい。いつか対戦してみたい」とはにかみながらも言い切る。
そんな未来のスーパースター候補に、母親の佳子さん(44)は「今は卓球で成功体験を積み重ねてほしい。将来、本人が五輪を目指す、と言えば全力で支えたい」と目を細める。
生年月日 2009年4月4日(現在寺西小2年生)
身長と体重 132cm、26.5キロ
得意な科目 算数
嫌いな科目 道徳
好きな食べ物 キュウリ
嫌いな食べ物 ナスビ
好きなアニメ クレヨンしんちゃん
※プレスネット2017年7月13日号掲載記事より