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  • 【東広島 幼稚園リポート】一人一人の個性や考えを尊重「生きる力」育む【東広島YMCA】

    2021.03.21

    「心」「身体」「精神」のバランスの取れた豊かな成長を目指す東広島YMCA(東広島市西条西本町28-6 サンスクエア東広島4階)。2歳児から就学前までの子どもを保育する「総合幼児園」、小学生の放課後を見守る「放課後児童クラブ」、キャンプや自然体験活動を企画・運営する「野外教育」の3事業を展開している。

    (文・茨木)

     

    流しそうめんを楽しむ園児

     

    五感を使う活動に力

     

    総合幼児園では、子どもたちから「リーダー」と呼ばれる先生たちが、子どもたちと同じ目線に立った保育に取り組んでいる。保護者とのつながりも強く、育児にまつわるさまざまな悩みや喜びを一緒に共有している。

     

    また、将来にわたる「生きる力」を養うため、室内保育の充実だけでなく、大自然の中で遊ぶ野外保育にも力を入れる。何もないところから自分で考えて遊びを生み出す力を養うため、野外保育では遊具をほとんど使わない。「考える力」が「生きる力」につながるという思いからだ。

     

    室内保育でも、リーダーは指示や手本をほとんど示さない。見て、聞いて、触って、嗅いで、動いて、子どもたちが感覚をフルに活用できる手伝いをしている。

     

    さらに、子どもたちの神経系の発達とバランス能力を磨くため、体操では、体操専門の専任コーディネーターがプログラムを作成し、直接指導している。水泳では、水に入る楽しさや命を守る技術なども伝えている。多様な社会を生き抜くため、楽しく英語に親しむ異文化教育も実施している。

     

     

    岡田恵美園長は「子ども一人一人の個性や考えを尊重している。リーダーが子どもたちと同じ目線に立ち、一緒にものごとを考えることで、子どもたちを自然と次のステップに進ませることができる」と話している。

     

    「東広島YMCA」3つの特徴

     

    自然体験活動で思い切り遊ぶ!

     

     

    毎週火・金曜日には野外保育を取り入れ、県内にあるさまざまな公園に出掛けている。活動の中で起こるさまざまな課題に、リーダーや友達と一緒に取り組み、自発的に動いたり、考えたりする「生きる力」を養っている。

     

    専門講師による授業で五感を磨く!

     

     

    週1回の英会話や体操、月1回の水泳などの各種授業では、専門の講師が子どもたち一人一人を丁寧に指導。英会話では、聞く、話す、読む、書くの能力を段階的に伸ばしていく。体操は、体技台を使った運動や器械体操などで、バランス力と巧みさを養う。

     

    ボランティア活動で他者を思いやる心を育む!

     

     

    YMCAは、難民支援や医療を受けられない子どもへの支援のためのYMCA国際協力募金を実施。例年12月に子どもたちがJR西条駅前などで街頭募金に取り組み、他者に寄り添う優しい心を育んでいる。

     

    📷2歳児クラスをリポート
    工作の時間をのぞいてみました!

     

    2歳児クラスの本日の工作はテントウムシ。子どもたちは、黒丸のシールを赤い半円の画用紙に慎重に貼り付けていきます。赤い半円は羽です。リーダーは何をするかの説明はしますが、作り方のお手本は示しません。だから、貼り付ける黒丸の位置はみんなばらばらです。「正解も間違いもない。みんな違うから見ていて面白いですよ」と岡田園長。

     

     

    今度は、黄や緑、青のセロハンでできた体に羽を貼り付けていきます。色とりどりのセロハンを目に近付けて「緑の世界」「きれい」と喜ぶ子どもたち。あっという間にテントウムシが完成しました。

     

     

    最後は作ったテントウムシと一緒に保育室を散歩します。想像を膨らませて、テントウムシと一緒にくるくると回り始める子どもたち。リーダーは「思っていた散歩とはちょっと違うなぁ」と笑っています。「発想が豊かで、子どもたちに教えられることも多いです」と話す岡田園長。子どもたちとリーダーのはじけるような笑顔が印象的でした。

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