【長井先生コラム】「あの子、頭いいの?」
2025.08.26
『頭のいい』のと『勉強ができる』のとは違います。頭のいい子が、なんの努力をしなくても勉強ができるわけではありません。「東大?頭いいねえ!」「医学部? 頭いいね!」は間違った考えです。「勉強ができるんだね!」これが正しい認識です。私の長年の人生の中で、東大卒でもそれほど頭がいいわけじゃない人もいたし、逆に高校中退でも頭がよくて大成功した人も多くいました。
あそこの家庭は親も兄弟も親戚も、みんな勉強ができる。遺伝子が違うんだろう…これも間違いです。医学的に、頭の良さと遺伝子との関連性はほんのわずかです。
幼少期の環境がのちの頭脳や体力に大きく影響するということがわかっています。
親戚の〇〇くんが有名中に合格したとわかれば、うちの子も負けてなるかと必死で勉強させます。また、スポーツ選手だった親は小さい頃から子どもにスポーツをやらせます。親が音楽家であれば子どもを音楽に溢れた環境に置くでしょう。
家庭環境は親によって作られます。子どもが他の子に比べ優れている能力を見つけ、それをさらに伸ばしてやることが親の重要な役割です。子どもの潜在能力と好き嫌いとは別物です。子どもが好きだからといってゲームばかりやらせていれば、人とのコミュニケーション能力が低下し社会に適応できなくなるでしょう。子どもの好きなことと子どもの潜在能力が一致するのが理想です。
最近、漢字が書けない、簡単な計算ができない、基本的な歴史や地理を知らない若者が増えてきています。勉強しかできない子どもにはなってほしくありませんが、勉強をしなければ文化人としての教養がなくなり、将来恥をかくことになります。
学校はバイキング料理店です。いろいろな種類の料理を食べて、自分に合った料理を見つけ出す。だから嫌な料理(教科)でも我慢して食べて(勉強して)みる…ひょっとしたら好きになるかも…。