【長井先生コラム】「免疫力を高める3つの方法」
2025.12.23

ウイルスや細菌は低温と乾燥が大好きです。ついに彼らが思い切り暴れる季節がやってきました。もちろん手洗い・うがい・マスクは必要でしょう、でももっと大切なことは免疫力を高くすることです。
『胸腺』という免疫器官が心臓の上あたりにあります。ここは免疫機能の教育機関で、できたばかりの免疫細胞を育てていきます。しかし、胸腺は生まれた時からだんだんと大きくなって思春期頃に最大なり成人になると消えてしまいます。子供の頃、全くの無菌状態にすると免疫細胞が鍛えられないため免疫力は逆に低下してしまいます。その後、免疫細胞の多くは腸に移動、腸には免疫細胞の軍事訓練所があり、わざと少ない数のウイルスや細菌と戦わせて免疫細胞を鍛えていくのです。
ところで、生き物は最初どの臓器から発生したと思いますか?心臓?脳?肺?すべて違います。正解は「腸」です。たとえばイソギンチャク、形からして腸の一部ですね、心臓も肺もありません。ミミズも脳はなく体のほとんどは腸です。またクラゲには心臓がなくユラユラ泳いで血液を送っていますが腸だけはしっかりあります。腸は第2の脳と言われ脳と同じくらいの神経細胞があり、さらに免疫細胞の多くは腸に存在しています。腸は免疫と大きく関わっており、腸を鍛えることこそ免疫機能を高める一番の方法なのです。
《ー短期間で免疫力を高める方法は次の3つー》
①軽い運動や温かめの入浴で腸の体温を高めに保つ(深部体温1℃上がると免疫力は6倍にUP)
②できるだけたくさんヨーグルトを摂って腸内細菌叢を作る(納豆などの発酵食品もOK)
③プラス思考と笑い…「お腹から笑う」と言いますね!これこそが免疫力を高くする一番効果的な方法なのです。