【教えて歯医者さん🦷】お歯黒について
2021.08.12
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、さくらファミリー歯科 乾孝史先生に「お歯黒」について話を聞きしました。
お歯黒とは❓
文字通り歯を黒く染める風習ですね。その歴史は古く、聖徳太子にもお歯黒の習慣があったそうです。平安時代には貴族の間で広がり、17~18歳で成人の証として男女ともに染めていたようです。江戸時代になると庶民にも浸透しはじめ、全国各地へ広まり女性特有の習慣へと変化していったそうです🤔。
お歯黒にはむし歯予防効果がある❓
墓から掘り起こされたお歯黒の歯を調べてみると、むし歯がほとんど見られない上に、むし歯になっていても進行を抑制して、さらに知覚を鈍らせる作用があることが分かっています。お歯黒の材料は、植物のタンニンを主成分とする粉末と、酢酸第一鉄を主成分とする溶液で、筆や房楊枝で交互に塗って黒く染めていました。タンニンが歯のタンパク質に作用し、細菌によって歯が溶けるのを防ぎ、第一鉄が歯を強化して酸に対する防御力を上げています。また、化学反応でできたタンニン酸第二鉄が歯の表面を覆って保護しています😲。