【教えて歯医者さん🦷】歯の痛みと抜歯について
2022.03.18
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、さくらファミリー歯科 乾孝史先生に「歯の痛みと抜歯」について話をお聞きしました。
昔の歯科治療とは❓
歯の痛みが太古の昔から人々を苦しめてきたことは、歴史的遺産が物語っています。世界各地の遺跡から見つかった人骨には、人為的に抜歯した痕跡が見つかっており、4000年前の古代エジプトでは歯の周りに穴をあけて溜まった膿を出す治療跡なども見つかっています。そして、昔は麻酔はもちろん歯を削ったり詰め物をするなどの治療がなかったため、「むし歯はとにかく抜く」が基本でした。様々な方法で抜いていましたが、例えば江戸時代では①ペンチのようなもので歯を掴んで抜く②木の棒に歯をあてて木槌で叩いて抜く③鉄の細い棒でこじって抜くなどの方法がありました。
麻酔は使われていた❓
昔はお酒を飲んで感覚を鈍らせたり歯ぐきを多少麻痺させる程度の痺れ薬がありました。1844年にアメリカの歯科医師ウエルズが笑気麻酔を抜歯に使い、局所麻酔が日本で初めて使われたのは1887年(明治20年)頃からです。