【教えて歯医者さん🦷】根面うしょくについて
2023.04.27
毎週月曜日の13時台にFM東広島（89.7MHｚ）で放送中の「教えて！歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、往診歯科 おだ 山木戸隆子先生に根面うしょくについてお答えしていただきました。
根面うしょくとは❓
根面というのは、根っこの表面という意味で、歯根の表面のことです。通常はこの部分は歯茎に隠れていますが、歯周病の進行や歯茎がやせてくると見えるようになります。根面は知覚過敏のように歯独特の痛みを感じる、象牙質（歯の表面をおおっているエナメル質の内側の部分）が露出しやすい部分です。歯根の露出は、敏感な象牙質が少しずつ外部の環境になじんで、痛みを感じることなくゆっくり進行します。歯根の露出の原因のひとつに老化があります。虫歯菌がつくる酸によって歯が溶けた状態を虫歯（うしょく）といいます。歯根の表面に虫歯ができる（根面うしょく）が歯の残っている高齢者に多くみられます。高齢化の特徴として、さまざまな機能が落ちてくるため、ブラシできちんと汚れを落とせなかったり、唾液が少なくなって、口内の自浄作用が低下したりすることなどが原因です。認知症などで、治療が手遅れになることもあるので、80歳以上で総入れ歯でない人は健診をおすすめします。
毎週月曜日の１３時台ＦＭ東広島で放送中
