【２歳７カ月の子ども】わが子のイヤイヤ期に手を焼いています。

2020.12.28

今回は、お子さんのイヤイヤにお困りのママからのお悩みにお答えします。

相談１月

Question

２歳７カ月のわが子のイヤイヤ期に手を焼いています。何を言っても「イヤ」なので、心が折れてきます。

Answer
かわいい赤ちゃんだったチビちゃんが、1歳半～2歳を過ぎた頃からイヤイヤが始まり、
「靴を履こうね」「イヤ！」。
「右と左が逆だよ」「イヤ！」。
上手く履けずに「イヤ～」と泣き出す。
履かそうとしたら怒る。
「おいていくよ！」と言うとさらに泣く。

こんな時期をイヤイヤ期と言います。

これは赤ちゃんに自我が芽生えてきた証拠。
赤ちゃんの時期は、赤ちゃんにはママが無くてはならない存在で、ママにも赤ちゃんが大切な存在、ママと赤ちゃんは一心同体。
そこから、一人一人の人間として、心を分離していく時期に差し掛かった証拠。
生活の大部分はまだまだ大人がいないと成り立たないチビちゃんですが、自分の心をしっかり持っていく時期なんです。

しかしこれはチビちゃんたちにとって初めての大仕事。
それまでのママとの甘い蜜の関係を断ち切るのは並大抵ではありません。
「赤ちゃんじゃなくなった自分でもママはちゃんと好きって言ってくれるのかなぁ。かわいがってくれるかなぁ」と不安な気持でいっぱいです。
この複雑な心境から、イヤイヤ期のチビちゃんたちは「イヤ」と言いながら甘えて来たり、「やって」と言いながら自分がやると怒ってみたり。

ではどうしたら落ち着くか。

それはチビちゃんが「赤ちゃんじゃなくなった僕こともママはちゃんと好きって思ってくれている」「大切にしてくれるんだ」と実感できるまで、この離れたりくっついたりを十分体験させてあげること。

チビちゃんのこの練習期間はママにとっても心を離していく練習期間。
チビちゃんに自我を芽生えさせる事のできたご自身の子育てに自信を持ち、これからどんな子どもに育ってほしいか家族でゆっくり話す時間を作ってみませんか？
<回答>
土居和子
臨床心理士
公認心理師
社会福祉士
東広島市教育委員会スクールソーシャルワーカー
広島県教育委員会スクールカウンセラー
広島県乳幼児教育支援センター保育ソーシャルワーカー