【6歳と2歳の兄妹】6歳のお兄ちゃんの乱暴な言葉遣いを2歳の妹が真似をします。二人とも丁寧な言葉を使ってほしいのですが…。

2022.06.02

今回は６歳と２歳の兄妹を育てているママからのお悩みにお答えします。

相談6月

Question

【6歳児と2歳児のママ】6歳のお兄ちゃんが乱暴な言葉遣いをします。2歳の妹がお兄ちゃんの言葉を真似して乱暴な言葉を、意味も分からず使ってしまっていて、二人ともにもう少し丁寧な言葉を使って欲しいのですが。（西条　にこるん）

Answer
乱暴な言葉遣いはどんな時に出るのか。
幼児さんはまだ相手の気持ちを推し量るのは、脳の発達から考えても難しい時期です。決して相手を傷つけたくて言っている訳ではありません。
乱暴な言葉を使ったら周囲から（お友達やおうちの人や先生など）注目された、そんな経験から「乱暴な言葉を使うと周りから注目してもらえる」と間違った学習をしてしまっているのかもしれません。

この場合大切なのは、乱暴な言葉遣いに注目しすぎない（怒りすぎない）で、優しい言葉（適切な言葉遣い）で話せた時「そうだね。そんな風に言われるとママもうれしいよ」と肯定すること。

また、注目を獲得したくて使っている乱暴な言葉だとすると、それは予防することができます。
日々の関わりの中で、
①お兄ちゃんとの時間を少しだけ増やしてみること
②お兄ちゃんを褒める機会を増やすこと
肯定的な注目を増やし、お兄ちゃんが「みてもらえている」「褒められた」と満足することで、否定的な注目（怒る）の回数を減らすことができるのです。

また、妹がお兄ちゃんの真似をして良いことをした時（お兄ちゃんが良いお手本になった）、いかに褒めておくかも重要なポイントです。
今の時点で、もしかすると「妹が真似をするから止めなさい」と怒られることが多いかもしれません。
褒めることが少なく、妹のことで怒られることが多いと、お兄ちゃんは「妹のせいで怒られた」と受け取ってしまい、余計に妹に乱暴で攻撃的な言葉遣いになってしまうかもしれません。

例えば、お兄ちゃんから「ママ大丈夫？」と言われたら「お兄ちゃんが優しい言葉で言ってくれてママうれしいよ」と肯定。
その後、妹も言えたら「お兄ちゃんのおかげで妹も優しい言葉が言えるようになっているね。ありがとう」とお兄ちゃんも妹も肯定します。

まだまだ子どもたちはコミュニケーションの勉強中。
間違っていることは、正しいやり方を褒めながら教えて定着させる。焦らず何度も伝えてあげましょう。