【長井先生コラム】「賢い子に育てる5つの方法、その3」 子供が安心して勉強できる家庭環境を作る
2024.05.02
☆3歳まで
「三つ子の魂百までも」…持って生まれた性格は一生かわらないという意味ですが、精神医学的には3歳までの子供の家庭環境が思春期以降の心に影響を与えると言えます。
3歳までは子供は言葉の習得に脳をフル活動しており、その頃の記憶はあまりありません。みなさんは3歳までのことを覚えていますか?しかし、経験したことは潜在記憶として心の奥深いところに残っており、思春期以降に心に大きな影響をもたらしてきます。
3歳までに躾と称して体罰など厳しく接すると、思春期以降に精神的に不安定となり、自分の体を傷つけたりするようになります。
☆小学生
小学生はいつも親の顔色をうかがっていると思ってください。親にほめられると喜び、親に怒られると表情は暗くなります。親が精神的に不安定になると子供も不安定になります。
両親が喧嘩ばかりしていると自分のせいだ!と思い、大人になってからも人の顔色をうかがいビクビクして自己主張ができなくなります。小学生の頃の家庭環境は後の対人交流に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。 子供が勉強ができるようになるためには、子供が安心して勉強ができる環境を作ってやることが、親の果たすべき最低限の義務なのです。
以下に子供に後に大きな影響を与える可能性がある『親がやってはいけない5つのこと』を挙げます。
①母親が子供に対し支配的でなんでも思い通りにさせようとする
②両親の仲が悪く子供の前で大声で言い合いをする
③親が子供よりよく喋り子供の声を聞こうとしない
④子供との会話が少なく親の都合を優先する
⑤親が子供の教育に無関心で子供を放任している