人気のPTC 【東広島調査隊】他の学校では何してる?
2019.08.13
30~40代の親が子どものころにはなかった小学校での「PTC」。保護者、先生、子どもが一緒になってレクリエーションを行い交流する。年に1回、学級または学年単位で実施されることが多く、内容はクッキング、スポーツ、工作などさまざま。東広島市内では、どのようなPTCが行われているのか。読者アンケートや小学校への取材を基にまとめた。
東広島市内の小学校36校のうち、30校がPTCを行っている。内容は自由で、保護者役員が企画から進行までを担当するため、バラエティーに富む。地域の人、企業・団体の人を講師に招いた教室・講座を行うところも。
本紙が高校生までの子どもの保護者50人に「満足度の高かったPTC」を聞いたところ、最も多かったのは「ドッジボール」で、次いで「ミニ運動会」だった。また、4年生で10歳の節目を祝う「2分の1成人式」、6年生で「卒業式のコサージュ作り」を行う学級が複数あった。
アンケートからは、「親子で一つの物事に取り組むこと」が満足度を上げる要素の一つであることが読み取れる。「何をしよう」と悩むPTCを担当する保護者の皆さん。下表を参考にしてみては。
低学年
●〈1年生〉入学してまだ同じクラスのお母さん方が分からない中、クラス対抗で子どもと一緒に、二人三脚で競技をしてコミュニケーションが取れたのでよかった。(30代・女性、西条)
●〈1年生〉体育館で行ったころがしドッジボールが一番楽しかった。チーム戦で親も子どもも協力して戦うのが面白かった。子どもがはしゃいでいるのを見て、親も笑顔になりました。最後は子どもたちにお菓子の詰め合わせのプレゼントもあり、子どもも大満足。(40代・男性、西条)
●〈2年生〉ジャグリング、バルーンアート、手品などを見た後に、ミニ運動会があった。見る、作る、運動すると、メリハリがあって親も子も飽きずに参加できた。(40代・女性、西条)
●〈2年生〉リトミックの先生を招いて、音楽に合わせて親子でストレッチをしたり、縄を使って遊んだり、楽しく体を動かした。(30代・女性、八本松)
中学年
●〈4年生〉フリスビードッジボールは、知らない競技だったが、とても面白く、子どもも楽しんでいた。(40代・女性、西条)
●〈4年生〉2分の1成人式は、恒例の行事で入学当初から楽しみにしていた。子どもたちの小さい頃の写真、感謝の言葉、歌に成長を感じ感動した。(30代・女性、西条)
●〈4年生〉NPO法人のボランティアの方が丸太などの廃材を使って木工教室をしてくれた。作るものが決まっているわけではなかったので、親子で話しながら作らないといけなかった。自分だけの作品ができて、達成感があるようだった。(30代・女性、高屋)
●〈4年生〉広大の天文台を19時から貸し切り、土星と火星を見ました。土星の輪として見える塵(ガス)が鮮明に見えた。なかなか見られないものなので、この土地に住んで良かったと思った。(40代・女性、西条)
高学年
●〈5年生〉地域の方にペットボトルロケットの作り方、飛ばし方を教えていただき、親子で一緒に作り、飛行距離を競うなどして白熱したPTCになった。ロケットが飛ばなかったり、変なところに飛んで行ったりと、笑いが絶えなかった。(40代・男性、豊栄)
●〈5年生〉グループに分かれてかかしを作った。グループごとに一つのものを作り上げたので、他の親や子どもとしっかり交流できた。(40代・女性、黒瀬)
●〈6年生〉運動が得意な子とそうでない子の両方が楽しめるようにと、クイズや運動のミッションをクリアしていくゲームを行った。役員だったこともあり、子どもたちの楽しそうな顔が見れたので満足している。(40代・女性、八本松)
●〈6年生〉子どもが絵付けした皿をプレゼントしてくれ、その皿におやつをのせ、ドリンク付きで将来の夢の発表をした。卒業前で、絵付けの皿がとても記念になった。(40代・女性、志和)
この他の回答
●<1年生>入学してまだ同じクラスのお母さん方が分からない中、クラス対抗で子どもと一緒に二人三脚で競技をしてコミュニケーションが取れたのでよかった。(中・30代・女性、西条)
●<1年生>親子合同チームでのクラス対抗綱引き。わが子のクラスは学年2位になり、子どもがとても喜んでいた。勝ち進むごとに親も本気になっていき、体に綱を巻き付けたり、男性に参加を促したり、クラスが一体になった。初めてのPTCでとても盛り上がったので。怖いと恐れられていた先生の違う一面が見られたのでよかった。
●<1年生>綱引き。親子合同チームでクラス対抗。子どもだけでなく、保護者も本気で取り組むことができた。(大・30代・女性、西条)
●<1年生か2年生>体育館で行ったころがしドッチボールが一番楽しかった。PTCが親にとっても初めてだったので印象があります。チーム戦で親も子どもも協力して戦うのが面白いと思いました。子どももキャッキャはしゃいでいるのを見て、親も笑顔になりました。最後は子どもたちにお菓子の詰め合わせのプレゼントもあり、子どもも大満足だったと思います。(中・40代・男性、西条)
●<1年生>クラス対抗のミニ運動会。簡単な競技ばかりでしたが、とても楽しい時間でした。(大・40代・女性、西条)
●<1年生>運動会で踊った踊りをもう一度見た後、クラス対抗大玉転がし。私の時代にはPTCがなかったので、上の子が1年生になって、母子初めてのPTCが一番印象に残っています。運動会では、遠くからしか見られなかった踊りを再現したので、近くでビデオを撮影したり、ちらちらこちらを見ながら恥ずかしそうに頑張る姿を間近で見られたのはうれしかったです。その後の大玉転がしは、まだよく分からないまま小学校生活を過ごしていた母子には、気負いせずに楽しめる事ができ、力を抜くきっかけにもなれたように思います。担任の先生や、他の保護者の方々と話す機会にもなり、とても良かったです。(大・40代・女性、西条)
●<1年生>子どもがこの春に入学して、初めてPTCに参加しミニゲーム大会をしました。先生がコスプレをしていたり、子どももいつもと違う先生に喜んでいました。(大・30代・女性、西条)
●<2年生>ジャグリング、バルーンアート、手品など見た後に、ミニ運動会があった。見る、作る、運動すると、メリハリがあって親も子も飽きずに参加できた。(中・40代・女性、西条)
●<2年生>フラフープリレー。親子で協力してできたから。普段なかなかできないが、その時は親子で一緒に頑張れたので、子どももうれしそうだった。(大・30代・女性、西条)
●<2年生>親子合同チームでクラス対抗のドッチボール。親と子が同じチームで戦って楽しかった。(大・40代・女性、西条)
●<2年生>親子体操。リトミックの先生を招いて、音楽に合わせてみんなでストレッチをしたり、縄を使って遊んだり、楽しく身体を動かしました。″体操〟というほど堅苦しいものではなかったので、子どもも遊び感覚で楽しめたようです。(中・30代・女性、八本松)
●<2年生>バルーンアート、ミニ運動会では、張り切り過ぎて足をくじいてしまい、数日痛かったので、違う意味で印象に残っています。子どもにかっこいいところを見せたかったのですが、普段運動する機会がないので、足がついていきませんでした。残念です。(中・男性・30代、西条)
●<3年生>ドッチボールとじゃんけんで負けたら新聞を半分に折って、その上に親子でバランスを取って5秒間立つゲーム。親子のコミュニケーションやスキンシップに役立った。どう立ったらバランスよく立てられるか、覚えるきっかけになる。他の家族も応援しているから楽しそうにやっていた。(中・40代・男性、高屋)
●<3年生>親子でミニ運動会。競技内容は、ボール渡しや伝言リレーといった簡単(あまり体を動かさなくていい)な内容でしたが、親はそれがよかった。伝言リレーもちゃんと伝わらなくて盛り上がった。(中・40代・女性、西条)
●<3年生>ドッチビーで全員で体を動かした。クラスみんなが一致団結していたから。(中・30代・女性、西条)
●<4年生>のPTCといえば2分の1成人式ですが、上の子の時は実施されましたが、下の子のときは2分の1成人式があるからとの理由で、役員のなり手がなく役員決めが難航するため、開催できず。どちらも経験してみて、やはり2分の1成人式がいいと思いました。大人の手間が掛かるという理由でなはなく、子どものために何ができるかを考えたPTCにするべきでは?と考え直しました。上の子の時の2分の1成人式は、赤ちゃん、幼稚園時代から知っている子が多く、どの子の成長も″近所のおばちゃん〟の気持ちで見守ることができた。(中・40代・女性、西条)
●<4年生>ドッチボール、ソーラン節発表。クラス対抗トーナメント制で、生徒から保護者、兄弟(小学生以下)も楽しむことができた。小学生以下の子たちは転がしドッチをして危なくないように。見学をしている保護者も見ていて楽しかった。(中・30代・女性、八本松)
●<4年生>フリスビードッチは、知らない競技だったのですが面白かったし、子どもも 楽しんでいた。(大・40代・女性、西条)
●<4年生>2分の1成人式。毎年恒例の行事で、入学当初から楽しみにしていた。子どもたちそれぞれの小さい頃の写真と、現在の写真を見られたり感謝の言葉、歌に成長を感じられ感動した。(中・30代・女性、西条)
●<4年生>木工教室。NPO法人のボランティアの方が丸太などの廃材を使って木工教室をしてくれた。作るものが決まっているわけではなかったので、親子で話しながら作らないといけなかった。参観日より時間があり、自由な感じだったので、学校での普段の友人関係が垣間見られてよかった。先生とも気楽にお話しできた。道具の使い方や工夫した作り方などを教えてもらって、普段あまりできない体験ができた。自分だけの作品ができて、達成感があるようだった。(中・30代・女性、高屋)
●<4年生>先生と親子によるクラス対抗のミニ運動会。クラス対抗綱引きの後の、親同士の対決では、普段誰の親かも分からないのに、声を掛け合いながら協力し合う父親たちの姿が印象的だった。子どもたちも親対決に大きな声援を送っていて、親子、クラスメートが一致団結して、盛り上がった。(中・40代・女性、西条)
●<4年生>クラス対抗のドッチボール大会。決勝戦は大人対子どもでみんな楽しそうだった。子どもも楽しいと言っていた。(中・30代・女性、八本松)
●<4年生>のドッチボール。実は息子はスポ少の練習の関係で参加はできていないので、満足度とは意味合いが変わるかもしれませんが、今までのPTCの中では、この度のドッチボールの時には、お知らせの用紙を持ってきて、自らぜひ参加したいと訴えてきたものでした。結局希望を叶えてやることはできませんでしたが、今まで自ら希望してくるほどのことはなかったので、今まで以上に、参加意欲の湧きやすい内容だったのだと思います。(中・30代・女性、八本松)
●<4年生>酒蔵巡りをしました。子どもたちが酒蔵について学んだことを、ガイドとなって保護者に説明してくれました。子どもたちが一生懸命調べたことを、緊張しながら、また励まし合いながら頑張って話す姿に、成長を感じて感動したものです。(大・40代・女性、西条)
●<4年生>広大の天文台を19時から貸し切り、土星と火星を見ました。土星の輪として見える塵(ガス)が鮮明に見えた。子どもたちは友達と見られた思い出として記憶に鮮明に残っている。なかなか見られないものなので、この土地に住んで良かったと思った。(中・40代・女性、西条)
●<4年生>2分の1成人式。簡単ケーキ作り、将来の夢の発表、タイムカプセルの手紙作成、親から子へ表彰状を渡すなど、役員でいろいろ考えたので、印象的です。(小・40代・女性、志和)
●<4年生>綱引き。親子の一体感が味わえた。後ろのお父さんがとてもいい方で、普段参観日に行けないので、PTCで話すきっかけができてよかった。(中・40代・男性、西条)
●<5年生>江田島青少年交流の家の方を読んでワークショップ。他の学年の時はミニ運動会的なことが多かったけど、このワークショップは親も子どももごちゃごちゃのグループを作って、ひとつの課題をいかに皆で協力して達成できるかって感じでやっていた。どんどんアイデアを出し合い、課題スピードが上がっていくのが見ていて面白かった。親も子も皆達成感がある感じだった。親が必死になる様子も面白かった。(中・40代・女性、西条)
●<5年生>ペットボトルロケットがともて楽しく思い出に残っています。地元の方にロケットの作り方、飛ばし方を教えていただき、親子で一緒に作り、飛行距離を競うなどで白熱したPTCになりました。自分達で作ったロケットが全く飛ばなかったり、変なところに飛んで行ったりと、笑いの絶えない様子でした。(小・40代・男性、豊栄)
●<5年生>そうめん流し。子どもがとても楽しめました。(中・30代・女性、八本松)
●<5年生>グループに分かれて、親子でかかし作りをしました。5年生では、校内にある田んぼで、田植えや収穫などの体験をします。その田んぼ用のかかし作りです。グループ全員の親子で協力して、ひとつのものを作り上げたので、他の親との交流もできましたし、子どもたちとも交流ができました。その頃、注目されていた「りゅうちぇる」のかかしを作ったので、盛り上がり、子どもたちも本当に楽しそうでした。(中・40代・女性、黒瀬)
●<5年生>今から10年ほど前、子どもが5年生の時、餅米を作って餅つきをしました。臼を借りて、いろいろ大変でしたが、やり切ったた感がありました。餅は西志和秋祭りで販売したり、全校生徒に配ったりしていました。今は餅米ではなく、米を作って、PTCでカレーや料理作りをしています。自分が役員の時のPTCで思い入れがあり、印象深い。3人子どもがいて役員した中でも一番満足したのは餅つきでした。(小・40代・女性、志和)
●<6年生>卒業式に使うコサージュ作り。卒業式に向けての準備を一緒にできてよかった。出来上がったコサージュを式本番に付けて記念や思い出になった。でもPTCは基本なくていいと思う。(中・40代・女性、黒瀬)
●<6年生>毎年ドッチボール大会が多いとのことだったが、運動が得意な子とそうでない子が楽しめるようにと、クイズや運動のミッションをクリアしていくゲーム方式にしたことで、いつもとは違う内容でよかったのではないかと思う。役員だったこともあり、子どもたちの楽しそうな顔が見られたので満足している。(中・40代・女性、八本松)
●<6年生>親に絵付けした皿をプレゼントしてくれて、その皿におやつをのせ、ドリンク付きで将来の夢の発表をした。卒業前で、絵付けの皿がとても記念になりました。(小・40代・女性、志和)
●<6年生>担任の先生へ感謝を込めて、クラスの代表者が皆の意見を取り入れた手紙を読み上げました(その際、先生にキャッチフレーズのようなニックネームを付けて)。先生と生徒の距離の近い、いい学校だなとうれしく思い、感動しました。(大・40代・女性、西条)
●毎年同じ内容で満足する内容とは程遠い。(中・40代・女性、西条)
●広島市内は授業の一環としてPTCをしているので、欠席する親が多く、私も参加したことがないので、何をしているのかわからない。(40代・女性、広島市内)