【教えて歯医者さん🦷】歯磨き文化の歴史について
2022.04.15
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、さくらファミリー歯科 乾孝史先生に「歯磨き文化の歴史」について話をお聞きしました。
歯磨きをする習慣はどこから始まった❓
紀元前500年のインド、お釈迦さまが歯磨きを提唱したと言われています。そのため、日本には仏教伝来とともに身を清める作法として伝わったので、奈良・平安時代にはまず僧侶の間で習慣となり、公家や貴族、武士の間で行われていました。庶民が歯をみがくようになったのは江戸時代のころになります。
当時の道具とは❓
最初のころには歯木(しぼく)といって柳の小枝の一端を噛んで繊維状にしたもので歯をみがいていました。ほぼ木のままですね。江戸時代になると、より口の中に合う形に加工された房楊枝が考案され、京都や大阪、江戸で売り始めて庶民になじみのある口腔ケア用品となりました。大正末期頃には、西洋歯ブラシの台頭により姿を消します。歯磨き粉は、昔は焼いた塩や米ぬかを煎ったものが使われていましたが、江戸時代に初めて歯磨き粉が商品化されました。当時は房州砂(粘土の細かい粒)に香料を混ぜて作られていました。