【教えて歯医者さん🦷】歯周病の歴史と歯ごたえについて
2022.11.11
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、さくらファミリー歯科 乾孝史先生に歯周病の歴史と歯ごたえについてお答えしていただきました。
歯周病の歴史は❓
人類と歯周病の付き合いは大変古く、猿人や旧人類の顎の骨にも見つかっています。古代エジプトではメレンプター王(紀元前十三世紀)のミイラのX線写真を見ると歯を支える骨が溶けて歯が抜けてしまったり、歯がぐらぐらになっている状態が認められ、この王様は歯周病で歯を失ったと考えられます。いろいろな古代人の歯周病の状態を比較すると、身分の高い人ほど病状がひどく、食べ物に恵まれ美食をしていた人ほど歯周病にかかっていたと考えられます。食習慣に影響されるのです。
歯周病と歯ごたえの関係は❓
歯ごたえという感覚は歯の根っこと歯を支える骨の間にある歯根膜で感じる圧力と咀嚼筋(かむための筋肉)の感覚から成り立つと考えられています。歯周病が進むと骨とともに歯根膜は失われていき、歯ごたえを感じにくくなります。歯ごたえを感じながら美味しく食事するためにも日ごろからのケアを大切にしましょう。