【教えて歯医者さん🦷】唾液の効果について
2023.10.13
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、みんなの歯科クリニック 田原大輔先生に唾液の効果についてお答えしていただきました。
唾液の効果は❓
唾液は主に耳下腺、顎下腺、舌下腺の大きな3つの大唾液腺から1日1.0~1.5㍑ほどの量が分泌されています。緊張すれば分泌が抑制され、リラックスしていれば出やすくなるなど、自律神経の働きによって変化します。
人によって強さは異なりますが、唾液には大まかに9つの作用・効果があり、
①咀嚼・嚥下の補助作用、
②食べ物が味蕾のレセプターと反応するのを助ける溶媒効果、
③口腔内の洗浄作用、
④消化時の胃腸の負担を軽減する化学的消化作用、
⑤粘膜や歯の表面をぺクリルと呼ばれる唾液タンパクで覆うことにより感染や歯を機械的な損傷から守ったり、口内炎ができても治りが早いなどの保護作用、
⑥酸性化した口の中を中和する緩衝作用、
⑦細菌の活動を抑える抗菌作用、
⑧歯の再石灰化を促進する作用、
⑨発がん性・変異原性抑制する新しく発見された作用があります。
中和する作用を高めるには食べた後、ブクブクうがいをして口の中を中和してから歯磨きを行ってください。唾液量を増やすにはしっかり噛んだり(30回ほど)、歯磨きの時、歯ブラシの背で粘膜を軽く刺激したり、ベロ運動を行ったりしてみてください。
毎週月曜日の13時台FM東広島で放送中