【教えて歯医者さん🦷】噛むことと脳って関係あるの?
2024.03.21
毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。歯にまつわるいろんな情報をお届け😬。
今回は、ゆめみらい歯科 矯正歯科西条 竹田洋輔先生に噛むことと脳の関係についてお答えしていただきました。
Q. 噛むことと脳って関係あるの❓
A. 実は噛むことと脳機能の研究は、これまでにたくさん行われています
代表的な動物での実験では奥歯がなくなると脳の神経細胞が減少しやすくなる研究や、アルツハイマーの原因の一つと考えられているアミロイドベータといった物質が脳内に多く沈着しやすくなるといった報告がされています。実際に奥歯がない、柔らかいものばかり食べたマウスは、奥歯があり固形の餌を与えたマウスと比べると、学習・記憶能力が低下することが分かっています。完全に解明はされていませんが、噛むことの刺激と脳の血流に関係があるのではないかと言われています。これを人に置き換えて「奥歯が無く義歯も使用してない人」は、自分の歯が20本以上ある人よりも認知症になるリスクが1.85倍高くなります。一方、「奥歯が無くても義歯を使って奥歯でしっかり噛めている人」は、認知症リスクが1.09倍と、歯がある人とほとんど変わらないとのデータが示されています。つまりしっかり噛む環境があれば問題ないと言えます。
毎週月曜日の13時台FM東広島で放送中